WacomのペンタブレットIntuos4 Mediumをかれこれ10年ほどデザイン制作で愛用しています、ハルモです。
たしか発売した年に買ったので2009年頃から使用中。
ところが、先日MacOS 10.15.4 Catalinaのセキュリティアップデートをしたところ、「もうWacomはサポートしてません」的な警告が出現。よくよく調べてみたら、Intuos4はひとつまえのOS10.14の時からとっくにサポート終了していたのですね…。
※WacomのペンタブドライバはOSやセキュリティアップデートのたびに更新しないとたまに動かなくなってしまうのですが、毎回手動でダウンロードしにいかなければいけないので更新情報などよく見落とします。知らなかっただけで、お知らせ機能とかあったのでしょうか。
≫ 旧製品(ペンタブレット・Smart Scroll )のOSとタブレットドライバ対応状況について
いよいよ使えなくなったら次に買うならなんだろなと、Wacomの製品や後継機種のWacom Intuos Proなどについて調べてみたメモです。
- Wacom製品の使用感。Wacom Intuos4は耐久性抜群でした
- 製品名がややこしい 笑。一旦整理。
- Intuos4の後継機種はWacom Intuos Pro。旧型と比較
- Wacom Intuos Pro Paper Editionとは?
- 価格の比較
- タブレットサイズの選び方
- 結論。動かなくなったら速攻で買おう
Wacom製品の使用感。Wacom Intuos4は耐久性抜群でした
10年以上同じ1つのタブレットで制作してきましたが、非常に耐久性抜群です。タブレット本体は年間300日以上ほぼ毎日使用していても、いまだ壊れたことはありません。ペンやペン先だけはさすがに消耗するのですが、5年に1度のスピードで計2回しか買い替えてません。
使い方としては、買った当時〜数年はイラストやレタッチもやってたのですが、今となってはサイドについてるタッチホイールやエクスプレスキーの機能も使わないのでOFF。もはやマウスの代わりとしてしか使っていないです… 笑。
でもマウスでの作業だと速攻で腱鞘炎になってしまうため、私のデザイン制作の長年の支えです。
今のところは問題なく動いてますが、今後さらにOSやセキュリティがアップデートされてドライバが対応しないと完全に使えなくなってしまうので、いよいよ替え時なのか…寂。
製品名がややこしい 笑。一旦整理。
10年間あんまりWacom製品について知識をアップデートしてなかったので、名前も商品サイトも変わっててちょっと混乱…。旧製品から使ってる方だと同じ気持ちの方が多いのでは?
ざっくり説明するとこんな感じです。
- Intuosシリーズ ペンタブレット
Intuos Pro… プロ向けモデル ←旧Intuosシリーズの後継機種
Intuos… エントリーモデル製品 ←旧Bambooシリーズの後継機種- Cintiqシリーズ 液晶ペンタブレット
Cintiq Pro… 4K表示対応・広色域ディスプレイのプレミアムな液タブ
Cintiq… Proに近い性能を持ちながら価格を抑えたモデル
Wacom One… 4万円台のエントリーモデル- Wacom MobileStudio Pro Windows搭載タブレットPC
- Bamboo Smartpadシリーズ 手描きのメモをデジタル化するパッド
Bamboo Folio… 保護および整理用のカバーが付いたスマートパッド。
Bamboo Slate… 薄型軽量で持ち運びしやすいスレート型のスマートパッド
こう書いてみてもややこしいですが、こちらのページにも詳しく書いてあります。
≫ ペンタブレット製品一覧 | ワコムストア | Wacom
Intuos4の後継機種はWacom Intuos Pro。旧型と比較
上記の通り製品名も変わっていまして、旧Intuosシリーズは「Intuos 数字」→「Intuos Pro」→「Wacom Intuos Pro」と変遷してます。
一応「Intuos 4」と「Intuos Pro」の違い
一番の違いはIntuos 4まではワイヤレス機能がなかったことですかね。ワイヤレスキット対応になったのはIntuos5から。サイズ感も同じですが、タブレット本体のデザインはもう少し丸みを帯びたモダンな印象です。サイズも軽くなったようです。
ワイヤレスにしたかったので壊れたら買い換えようと思ってたのですが、Intuos4があまりにも丈夫過ぎて壊れなかったので買うタイミングがなく、2017年にはWacom Intuos Proへ進化していました。
「Intuos Pro」と「Wacom Intuos Pro」の違い
なんでそんなに分かりづらい名称変更にしたのかわかりませんが 笑、新旧では製品のデザインやスペックはまったく異なりますので、ご注意を。
デザインとサイズ
よりスタイリッシュに、ボタン周りもシームレスな印象になってます。サイズはかなりコンパクトに。重さは格段に軽くなりました。
ほぼ4年周期で新しくなってるので、2021年になんか出したりするのかな?? と淡い期待…。
Intuos4 MediumとWacom Intuos Pro Mediumサイズで比べると、サイズ縦横共に3cmほどコンパクトになりつつ、ペンの読取可能範囲は以前のモデルより若干広め。小さくなった分、どのサイズも重さが200〜300g程度は軽くなってるようです。
ワイヤレス接続
ワイヤレスキット使用→本体にBluetooth内臓。より簡単にワイヤレス接続ができるようになってる!
ペンの筆圧レベルや描き心地の追求
2048レベル → 8096レベルと4倍に。書き味の異なる3種のオーバーレイシートも別売りであり。
Wacom Intuos Pro Paper Editionとは?
Wacom Intuos Pro Paper Editionというモデルも出ています。こちらはWacom finetip penとペーパークリップが一緒についてくるもの。
紙に描いたスケッチをレイヤー分けして保存することができ、ソフトウェアWacom Inkspace APPでラスター形式またはベクター形式に変換、編集、エクスポートができます。
クリップに紙を挟んで、紙に描いた感覚でデジタルに仕上げるスタイルを実現できます。紙にラフ案を描いたりする方はこちらも良さそうですね。スキャンが不要っていいかも…。
イメージ動画もいい感じです。
価格の比較
Mediumサイズで気になる価格を比較してみます。
公式ストアの価格では
Paper Editionとの差額は5,500円円ほど。
Paper Editionの付属品は単体で買うと、
- Wacom Finetip Pen (KP13200D) ¥11,000 (税込)
- ペーパークリップ (ACK42213) ¥5,500 (税込)
プラスで16,500円かかるので、もしかしたら紙に描いたものをスキャンするスタイルも取るかも…という方はPaper Editionの方が断然お得ですね。
ワコムストア限定アクセサリーセット
しかも、ワコムストアではストア限定のアクセサリーセットというのも販売中。Mediumサイズであれば9,680円お得!
- Wacom Intuos Pro Medium アクセサリーセット
通常価格 ¥50,380 (税込)→¥40,700 (税込) - Wacom Intuos Pro Paper Edition Medium アクセサリーセット
通常価格 ¥55,880 (税込)→¥46,200 (税込)
プラスで9,900円分のオプションアクセサリーが、本体+220円で手に入るって、もう「どういうこと?!」っていうお値段です。
※でも私の場合は、常時デスクの上にあるからソフトケースいらないし、オーバーレイシートもたぶん付属のものでよさそうださしあんまり興味ないので、アクセサリーセットは要らないかな… 笑
タブレットサイズの選び方
今回はMediumサイズを中心にお話を進めましたが、WacomのタブレットはSmall、Mediem、Largeの3サイズ展開です。
ネット通販で買う場合、サイズ表記の見間違いにご注意ください。
商品画像はほぼ変わらないので、すごく分かりづらい場合があります^^;
改めてモニタサイズに合わせたペンタブサイズを調べてみたのですが、推奨サイズはこんな感じらしいです。でも本人的に良ければ、あんまり関係ないかなぁという所感です。
私の場合、27インチのiMacでずっとMediumを使っていますが、なんら問題はありません。むしろ私はマウスの代わりとして使う要素も大きいので、「Largeだとペンを動かす範囲が広すぎて腕が疲れそう」というだけの理由で小さめにしましたが、結果的にはサイズ感はぴったりです。かなり効率良くモニタの端から端までいけるという感覚。
同じく27インチのiMacで15cm四方程度の旧Bambooのタブレットを使っていた人も過去にいました。が、例えばPhotoshopで髪の毛を描いていくなどの繊細なブラシの動きが必要であればSサイズ以下だと流石に小さいかもしれません。
モニタのサイズも一応考えながら、自分がどのくらい腕を動かしながら描いてみたいか、実際のサイズ感を店頭などで確認するのが、やはりおすすめです。
結論。動かなくなったら速攻で買おう
今までアップデートについていけなくなってうやむやになってたWacomの製品ラインナップや後継機種について理解が深まりました。
本当にドライバがOSで対応できなくなったら、Paper EditionのMediumをポチろうと思います!
さっそくこの記事を書いてる途中になんだか挙動がおかしくなってきたような…
旧型のIntuos4はずっと連れ添ってきてもらった分、かなり思い入れがあります…。アメリカ留学中のときからの付き合いで、制作がうまくできなくて悔しかったり仕事が辛かった時、何度この子の上に涙を落としたことか… 笑。
ちなみに、Wacomを作っている株式会社ワコム本社さん、てっきり海外の会社と勘違いしてましたが、なんと埼玉県に本社があるとのことでした!
いつも素晴らしい製品をありがとうございます!
参考リンク貼っときます!
Wacom公式サイト
www.wacom.com
ペンタブレット Intuos とIntuos Proの比較
tablet.wacom.co.jp
ペンタブのサイズ選びについて
tablet.wacom.co.jp