【2020年保存版】 Macを初期化&OS再インストール -売る前にやったこと-
私はデザイン制作をして生きていますが、今までiMacとMacBook Proの2台持ちで作業していました。
新幹線移動になる地元の仕事や撮影の立ち会いなどもあり、外やカフェでノマド的に仕事をすることも多々あったものの、今や時代は様変わり…。
MacBookの登場回数はだいぶ減ったため、売ってしまおう!と決意。
うまく売れればiPad Proに切り替えようかなと画策中です。
にしても、いろいろ不安が…。
- パソコンのデータは正しく消さないと復元できてしまう?
- クリーンインストールしても復元されてりするの…??
- 実際なにをやったらいいの??
などなど。
ということで、売る前にきちっと処理をしようと、下取りや譲渡など手放す前にいろいろやることを調べて実行しました。
今回はその「 Mac(Macbook Pro 2017)を売る前にやったこと」の備忘録です。
基本的には、Apple公式で推奨されている「Mac を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」をすべて行います。
大きく分けて
- データを消す前にやることいろいろ
- データ削除
- OS再インストール
この手順を踏んでやってみます。
データを消す前にやること…ログアウトや認証解除
データを消したりクリーンインストール(工場出荷前状態に戻す)をする前にやるべきことリストです。
大体は初期化したらやる必要もないものもあるかもしれませんが、念の為。
バックアップを作成する
ほぼメインのiMacのデータを同期してるだけでしたが、一部MacBookだけに入っていたデータもあるので、引っ越しさせて、すべて消えてもOKな状態に。
詳細なスペックを控えておく
売却する場合は、ぜひクリーンインストール前にご確認を。売却時に本体がどういうスペックなのかメモしておくと、紹介文に書きやすいです。
私はやり忘れてクリーンインストール後にまた初期設定して調べる→またクリーンインストールする羽目に…。
- 基本スペック…Apple メニュー >→「このMacについて」の情報
- 充放電回数(MacBookの場合)…Apple メニュー >→「このMacについて」→「システムレポート」→「電源」の状態情報
↑このあたりがよく聞かれたりする内容かと思います。
念の為Apple Diagnosticsもチェック
一応、故障などがないかチェックするために、こちらのApple Diagnosticsの手順に沿ってテストしました。
結果は問題なし。
iTunes からサインアウトする(macOS Mojave 以前)
OSはCatalinaでしたが、一応できる作業だったのでやりました。
ミュージック(旧iTunes)を開く > メニューバー「アカウント」>「認証」>「このコンピュータの認証を解除」の順に選択
「Macを探す」を解除する
次の項目の「iCloudからサインアウト」をすれば別に要らないかもしれませんが、念押しで。
Apple メニュー >「システム環境設定」>「Apple ID」> サイドバーで「iCloud」を選択。「Macを探す」のチェックを外す
iCloud からサインアウトする
Apple メニュー >「システム環境設定」>「Apple ID」> サイドバーで「概要」を選択 >「サインアウト」をクリック
iMessage からサインアウトする
メッセージ Appの環境設定からサインアウトできます。
メッセージ内容自体は残ってしまうが、後でクリーンインストールするからいいんだろうか…。
Adobeのライセンス認証解除
Adobe Creative Cloudを利用してるので、こちらもMacbook Proの認証を解除します。
Adobe Creative Cloudを開く > ヘルプ > 「サインアウト」 > 確認画面→サインアウトをクリック
この方法でなくても、ネット上のAdobeアカウントにログインして、Creative Cloudの「プランの管理」→「ライセンス認証したデバイス」でも認証解除可能です。
参照︰Creative Cloud アプリケーションをライセンス認証またはライセンス認証解除する方法の説明
一応、その他もろもろログアウトする
最後に工場出荷前状態に戻すので不要かもしれませんが、他のデバイスと同期してるアプリをかなり使っているので、すべてログアウトしておきました。
などなど。ログアウトしてデータを削除。
NVRAM をリセットする
NVRAMをリセットするとメモリからユーザ設定が消去されます。
Mac をシステム終了 > 電源を入れてからすぐに「option」「command」「P」「R」の 4 つのキーを同時に押し、20 秒ほど押し続けてからキーを放す。
ただ、以前のOSとNVRAMのリセット時の挙動がちょっと違うので(起動音が鳴らなかったりなど)、なんだかできたのかできないのかよくわかりませんでした。
念には念をで、こちらのページの「NVRAMのリセットのターミナルコマンド」を参考に、リカバリーモードのターミナルを使ってやってみました。
参照︰NVRAM・SMCのリセットを確認する方法は?確実にNVRAM・SMCをリセットする手順 | INFORNOGRAPHY
それでも、できてるのかできてないのかわかりませんでした 笑
今後も使うBluetooth デバイスのペアリングを解除する
キーボード、マウス、トラックパッド、Bluetoothイヤホンなど、Bluetoothでペアリングしていたものは解除しておきます。
必須ではないけれど、例えば一緒に住んでる家族にMacを譲るなどの場合、元の持ち主のデバイスのペアリングが開始されてしまうのを防ぎます。
Apple メニュー >「システム環境設定」 >「Bluetooth」 > ペアリングを解除するデバイスの上にポインタを置いて、デバイス名の横に表示される削除 (x) ボタンをクリック。
ここまで済んだら、ようやくデータ消去へ移ります。
ところが、今回の2017年版MacBookでは、再インストール時にエラーが発生。
結論から言うと、私のMacBookは古すぎたせいか? 公式の方法では、データの消去はできましたが、OSの再インストール(OSはSierra)中に「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」というエラーが出てきて進めませんでした。
最終的にはSDカードにOSのインストーラを入れて、そこから起動するという方法を取りました。
古いMacの場合、かつMacが2台以上ない場合、フォーマット前に下記インストーラを自分で準備する方法が確実かもしれません。
同じエラーが出る方もはこちらをご参照ください。
ハードドライブを消去してフォーマットする
ここからはいよいよハードドライブのデータを初期化(フォーマット)→OS再インストールの準備をします。
本記事では一般的な流れをご紹介します。
一般的なフォーマット+OS再インストール方法は下記です。
データを消去してフォーマット
- 電源を入れた直後に「command (⌘)」と「R」を押し、「macOS 復元で起動」
- 「ユーティリティ」ウインドウで「ディスクユーティリティ」を選択
- 消去したいディスクを選択して、メニューの「消去」を選択
- 名前やフォーマット方法(APFS または Mac OS 拡張 (ジャーナリング) を選択)をして「消去」をクリック
ウィンドウを閉じると、macOSユーティリティに戻ります。
※ここの状態で「システム終了」や「再起動」をしてしまうと起動ディスクがないので起動できなくなるのでご注意を。
OSを再インストールする
- macOSユーティリティで「macOSを再インストール」を選択
- Wifiに繋がれていることを確認
- 続けるをクリックして進めばOK
インストールが終わって、国/地域を選択する画面になったら、そのまま「command + Q」キーを押して、Mac をシステム終了すると、次に電源を入れた時も言語設定からスタートする「工場出荷前」状態になります。
※ちなみに、私のMacBookでは「command + Q」を押しても終了できず、言語設定→キーボードの設定→Wifiの設定の時に「Wifi接続をキャンセル 」したらようやく「システム終了」が選択できました。
ここまでが、工場出荷前の状態に戻す手順になります。
先程も触れましたが、今回のMacBookは2017年版で、T2チップとやらが搭載されてないせいなのか、最後のOS再インストールが「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」というエラーが出て進めませんでした。
【おまけ】7回消去は必要なのか?
フォーマットをしてデータを消す際に、確実な消去をするということで7回フォーマットするという噂を聞いたことがあります。Appleにも記載がありました。
データを 3回上書きすると、磁気媒体の確実な消去に関する米国エネルギー省規格に準拠します。データを 7回上書きすると、米国防省 5220-22-M 規格に準拠します。
でもこれはどうもHDDの話だそうで。
わたしのMacBookの内蔵ディスクはHDDではなくSSD(Solid State Drive / ソリッドステートドライブ)という、一度消去したら復元が難しいと言われるタイプのドライブ。
そのため、フォーマット時にセキュリティオプションとして「確実な消去」があるのですが、SSDではそれが選べません。
注記: ソリッドステートドライブ(SSD)の場合、「ディスクユーティリティ」で確実な消去のオプションを利用できません。安全性を高めるには、SSD ドライブを使い始めるときに FileVault 暗号化を有効にすることを検討してください。
そんなわけで、搭載ドライブがHDDの場合は、なるべくセキュリティオプションが選択できる場合は「確実な消去」を。SSDの場合は、7回消去は気にしなくてよさそうです。
いろいろ一苦労もありましたが、なんとか準備ができました!
同じくMacを手放すことになった方へお役に立てれば幸いです。